大陸時間で5時半に起床した。 ということは、イギリス時間で4時半起床だ。 釣りにでも出発するかのような早起きである。 身支度を整え、ホテルの食堂へ降りる。朝食はバイキング形式になっていて、クロワッサン、スクランブルドエッグ、ソーセージ、オレンジジュース、カフェオレをいただく。大した朝食でもないのだが、やけに美味しい。なぜ、狭いドーバー海峡を渡っただけで、こうも食べ物の味が違ってしまうのか、イギリス人に訊いてみたいものだ。
予定通りにホテルを出発し、ベルギー(Belgium)はブルージュ(Brugge)へ向かう。高速道路の乗り換えが少し複雑で迷ったが、方向が定まってからは好調そのもの、8時過ぎにはブルージュに到着してしまった。駅地下の駐車場に車を停め、街の中心部まで散策することにする。
水の都ブルージュはかつて水運で栄えた、ハンザ同盟の街。 可愛らしいキャンディーショップを横目に見ながら、 マルクト広場(Grote Markt)に到着。 雨がぱらついてきたので、レストランに逃げ込み、カフェオレを飲む。この広場にはギルドホールと83メートルもあるという鐘楼(Halleen Belfort)があり、 東側には、西フランドル州庁舎が建っている。 ちなみに鐘楼は世界遺産だ。
広場を離れると、朝市を発見。 えらく歴史がありそうな建物の軒先で店が開かれていて、数百年前から続いてそうな感じ。 魚屋では干物が売っており、日本人の口にも合いそうだ。その後は美味しそうな店構えのチョコレート屋さんでお土産を手に入れた。ベルギーといえば、レース、チョコレート、ビールである。レースを買おうとは思わなかったが、同僚ご夫婦はベルギービールも購入。我々は観光もそこそこに次の目的地をオランダ、デン・ハーグ(Den Haag)に定め、出発した。
オランダ入国の前にアントワープ(Antwerpen)の街を通過する。 日本人にとってのアントワープとは、ダイヤモンドの町であり、またフランダースの犬の舞台であろう。 ところが私にとってのアントワープとは、
きんどーさん:「あ~今日も大勝利だったわねー」のアントワープなのである。アントワープのリングロード(環状線)を走りながら私は深い満足感を覚えた。
としちゃん : 「クリスマスにはアントワープに一番乗りですよ」
そうじくん : (なにしに学校いってるんですかっ!?)
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途中のパーキングエリアで軽食をとりながら、かなりの距離を走りきり午後三時ごろにはデン・ハーグに到着した。この街はハーグとも呼ばれ、「デン」が何を意味するのか今をもって謎である。この港町に訪れた理由は、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」を見るためである。
当日の宿泊地をアムステルダム郊外に定め、ホテルを予約。 その後、マウリッツハイス王立美術館(Mauritshuis Musium)に向かう。この美術館には、上記の絵以外にフェルメールによる「デルフトの眺望」そして、同じくオランダ出身の画家レンブラントの「デュルブ博士の解剖学講義」、最後の「自画像」を所蔵している。
良い絵がたくさん所蔵されていたが、「真珠の耳飾りの少女」の素晴らしさは図抜けていた。レンブラントも素晴らしいが、フェルメールはもっと素晴らしい。多作家の彼と寡作のフェルメールでは絵の緻密さが違って当然とも思えるが、フェルメールの絵は完璧という言葉が相応しい。美術館の売店では「真珠の耳飾りの少女」を模ったマグネットを購入した。
美術館を出た後、レストランでムール貝を楽しみつつ、ビールを飲んだ。ムール貝はボイルドもいけるが、いためてもなかなかの味だ。そして、アムステルダムに向かった。ホテルについたのは8時過ぎ。外はまだ昼のように明るいが、その一日は終わりにした。有意義であった。
